注目集まる明桜高の風間球打、1位重複あるか
最速157キロの本格派、変化球の精度に課題も伸びしろ十分
今夏の全国高校野球選手権で、大器の片りんを見せた最速157キロ右腕の風間球打投手(秋田・明桜高)。高校入学前に掲げた目標が「プロ野球選手」で、夢の扉が開く瞬間が間近に迫る。
高い位置から振り下ろされる威力のある直球が最大の魅力で、夏の秋田大会準々決勝で157キロを計測した。夏の甲子園は2回戦敗退となったが、市和歌山高の小園健太投手や高知高の森木大智投手と並ぶ「BIG3」として、各球団からの高評価は変わらない。
「球打」の名の通り、左打席に入る時も存在感があり、「打撃も非凡なものがある」と輿石重弘監督は太鼓判を押す。自身の特技にも挙げるほどのサッカー好き。幼い頃の兄弟とのリフティング勝負などを通し、体の切れや運動神経向上につながったと振り返る。
今夏の甲子園大会2回戦では、明徳義塾高(高知)相手にボール球を見極められるなど、球数がかさんで六回限りで降板。変化球の精度に課題が残ったが、目指す次のステージは変わらない。「上の舞台でやりたいと思っているので、課題をしっかりと見詰め直して頑張っていきたい」と飛躍を誓った。
例年より約2週間早く開催される今ドラフトは、自身の18歳の誕生日と重なる。伸びしろ十分の未完の大器に、何球団が1位で競合するか。注目が集まる。