ウサイン・ボルト氏などトップ選手の人体の秘密
江東区の日本科学未来館で特別企画「超人たちの人体」
100㍍で9秒58という驚異的な世界新記録を打ち立てたウサイン・ボルト氏(ジャマイカ)など世界記録を持つトップアスリートの能力を科学的に解き明かす特別企画「超人たちの人体」(主催・日本科学未来館など)が17日、東京都江東区の同館で始まる。それに先立ち16日、報道向けの内覧会が行われた。
見どころは磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影した体内の様子を中心に、ボルト氏の身体的な特徴を紹介。右方向に曲がった背骨やそのアンバランスを逆手に取ったランニングフォーム、その走りを支えた太ももの筋肉の力強さなどを映像データから解析している。
このほか、競技用の車いすをこいで100㍍を走る疑似体験できるコーナーも。監修者で、早稲田大学スポーツ科学学術院の川上泰雄教授は「立つ、歩くなどの単純な動作でも、分かっていないことが多い。超人の体を観察するだけでなく、体験コンテンツで自分の体を動かしてみてください」とコメントを寄せた。9月5日まで。