3700人で海の環境保護作戦 エジプト・ハルガダ

300全世界からダイバー集う

ギネスの新記録を達成?

 全世界から集合したダイバー約3700人(主催者のダイビングと環境保護のためのハルガダ国際フェスティバル実行委員会が発表)がこのほど、エジプトの紅海沿岸のリゾート地ハルガダに集まり、サンゴなどに絡まったごみを一斉に拾い集める「海の環境保護作戦」を実行した。

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ハルガダ港から船で約40分の沖合にあるアボ・モンタール島。諸外国から参加したダイバーらの一部が参集した

 5年前の2009年、インドネシアで行われた同様のイベントには2486人のダイバーらが集合、同様の「環境保護作戦」を行って、ギネスに新記録達成を公認されている。今回はそれを約1300人上回って、新たにギネス新記録を達成した形だ。ただ、ギネスの公認が得られたかどうかは未確認。

 ハルガダは、首都カイロから高速道路を利用して300㌔強の地点にある。シナイ半島最南端のリゾート地シャルムエルシェイクと並ぶ、紅海沿岸の最大のリゾート地で、世界中のダイバーの憧れの場所だ。

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開会式に出席、イベントの意義を強調・激励したハルガダ県知事のアフマド・アブダラー氏

 当日の天候はまさに夏真っ盛り。空高く突き抜ける青空とコバルトブルーの海面の広がりは果てしない解放感を与えてくれる。

 5月31日には県知事を迎えて開会式が行われ、エジプト駐在の各国大使や団体役員、ダイバーらが出席。知事は「海の環境を守ることの重大性」を強調、参加者らも、大会の意義を強調して気勢を上げた。

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海のごみを拾い、持ち帰ったダイバー=事務局提供

 当初6月2日に予定されていた、ギネス新記録挑戦のためのイベントは、強風と波浪による危険性を考慮、急遽(きゅうきょ)1日延期され、3日に行われた。

 知事や大使、役員、マスコミ関係者を乗せたフェリーは、諸外国からのダイバーらが集中したアボ・モンタール島に到着、十数隻に乗った200人余りの活動を視察した。

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クウェートからの参加者たち

 主催者によると、この島をはじめ、近隣の島々に合計220隻、3700人が参加して海の清掃作業を行ったという。

 夜には大会の成功を祝して、野外パーティーが開かれ、大会関係者への表彰と、各国からの歌舞演技が披露された。

(文と写真・鈴木眞吉)