映画「1987」の虚構場面、当時の学生も批判


全斗煥軍事政権に抗する“民主化運動”を主観的に再解釈

 ソウル五輪を翌年に控えた1987年の韓国では全斗煥(チョンドゥファン)軍事政権に抗する“民主化運動”が繰り広げられていた。1月にソウル大生の朴鍾哲(パクジョンチョル)が治安当局の拷問により死亡したことがきっかけだった。

 6月には延世(ヨンセ)大正門前で戦闘警察(機動隊)と学生デモ隊が対峙(たいじ)、戦警が撃った催涙弾の破片を頭部に受け、同大生の李韓烈(イハニョル)が死亡。学生運動が激化し、軍事政権は追い詰められていった。


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