見通せぬ日朝交渉、「拉致」解決阻む相互不信


どうなる朝鮮半島情勢

 安倍晋三首相が日朝間の懸案で最優先課題に掲げてきた北朝鮮による日本人拉致問題。第1次内閣を含め在任期間は8年を超える歴代最長となったが、拉致問題は解決に向けた動きが鈍い。最大の原因は相互不信の深さにある。

 安倍首相は昨年5月、無条件で金正恩氏と会うと表明したが、2014年のストックホルム合意で北朝鮮が被害者再調査に誠意を示さなかったなど苦い経験がある。北朝鮮が金銭的見返りに執着し、被害者情報を小出しにするのではないかとの疑念も消えない。


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