映画「RUSH ラッシュ/プライドと友情」


伝説のF1レーサーたちの物語

映画「RUSH ラッシュ/プライドと友情」

奇跡のレーサー、ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール、写真右)とレースに命をかけるジェームス・ハント(クリス・ヘイムズワース)=©2013RUSH FILMS IMITED/E GOLITOSSELL FILM AND ACTION IMAGE.

 自動車レースの最高峰といわれるF1(フォーミュラーワン)には数々の伝説がある。この作品は、1976年のF1グランプリで死闘を繰り広げたふたりのレーサー、ジェームス・ハントとニキ・ラウダに焦点を当てた実話を基にしている。

 ふたりの運命を分けた8月1日のドイツGPのスタートシーンから始まり、場面は一転して6年前にさかのぼる。常にリードしているのはニキ。それを追いかけるジェームズ。

 75年にワールドチャンピオンになったニキは、翌年も連覇を目指し快走を続けていた。そして運命の8月1日を迎える。舞台はドイツGPニュルブルクリンク。悪天候に見舞われた会場にニキは危険性を感じ、中止を提案。しかし、ジェームスらは実施することを主張する。多数決の結果、実施することになる。

 レース序盤で二人は激しい接戦を繰り広げるも、ニキの車がクラッシュ、後続車と衝突し、車は炎に包まれる。大火傷を負い瀕死の重傷だったが42日後、ニキは奇跡のカムバックを果たす。無理強いしたレースに謝罪するジェームスに、ニキは「君の勝利を見て生きる闘志が沸いた。ここに戻してくれたのは君だ」と返す。

 運命のワールドチャンピオンは、最終戦、日本の富士スピードウェイの一戦にかかっていた。しかし、大雨のなかで行われたレースは意外な展開を見せる。ニキ・ラウダの奇跡の復活劇だ。監督はロン・ハワード。

 公開は2月7日TOH0シネマズ日劇ほか全国ロードショー。(佐野富成)