1930年代のレトロで豪華なディナーを再現へ


日本郵船の大型客船「秩父丸」

1930年代のレトロで豪華なディナーを再現へ

 日本郵船(本社・東京都千代田区)が1930(昭和5)年に世界一の客船を目指して横浜ドックで建造した「秩父丸」(1万7526トン)のレトロで豪華な当時のディナーが再現され、2月から横浜市の横浜みなと博物館で始まる特別展でレプリカが一般公開される。

 同博物館によると、秩父丸は船内がアールデコ調インテリアで装飾され、ダイニングサロンでは豪華なフランス料理が提供されていた。外国人観光客に日本の文化を紹介するため、食卓には浮世絵などの写真が並んでいたという。

 37年4月6日のメニューには、「冷製フルーツサラダ」「カモの煮込みシャスール風」「白雪風ポテト」「牛鞍下(ヒレ)肉蒸し焼き西洋わさび添え」などと記されている。

 山下公園に近い老舗高級ホテルで、マッカーサー連合国最高司令官が宿泊したことで知られる「ホテルニューグランド」のシェフがこのメニューを再現。それを基にレプリカを作るが、料理自体は提供しないという。