マンデラ元大統領、故郷東ケープ州クヌで国葬


南アの市民に深い悲しみ

マンデラ元大統領、故郷東ケープ州クヌで国葬

15日、南アフリカ東部クヌで、墓所に安置されたマンデラ氏のひつぎ(AFP=時事)

 5日に95歳で死去した南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領の国葬が15日、マンデラ氏が少年時代を過ごした東部の東ケープ州クヌで行われた。遺体は親族らが見守る中で埋葬された。

 国葬は、国を挙げて10日間続いた追悼行事の締めくくりとなった。アパルトヘイト(人種隔離)撤廃を導き、敬愛されたマンデラ氏との永遠の別れとなり、南ア全体が深い悲しみに包まれた。国内の商店の多くは、弔意を表するため臨時休業した。

 南西部ケープタウンで15日行われた追悼集会に参加した黒人男性エドワード・コッパーフィールドさん(75)は「われわれはアパルトヘイト時代、金があっても教育レベルが高くても奴隷扱いだった」と振り返り、「そういう不平等をなくすためにタタ(マンデラ氏の愛称)は闘い、全人種にドアを開いてくれた」と語った。

 マンデラ氏は生前、クヌへの埋葬を希望していたとされる。国葬には約4500人が出席し、チャールズ英皇太子ら外国要人に加え、南ア現政権との確執が続く中で14日に欠席を表明していたマンデラ氏の親友、ノーベル平和賞受賞者ツツ元大主教も参列した。

 これに先立ち、10日に最大都市ヨハネスブルクで行われた追悼式にはオバマ米大統領ら世界各国の首脳級90人以上が出席。日本からは皇太子殿下が臨席された。マンデラ氏の遺体は11日から13日まで首都プレトリアで安置され、市民ら約10万人が最後の対面を果たした。(ヨハネスブルク時事)