東日本大震災で被災した人形を含む670点が展示

20日、東京都目黒区の目黒雅叙園では22日から開催される「百段雛(ひな)まつり~みちのく雛紀行~」の準備が進んでいる。
今年は岩手・宮城・福島の3県から集められた、東日本大震災で被災した人形を含む約670点が展示される。岩手県奥州市の「水沢くくりびな」は羽子板の押し絵に似た技法で、約100年の伝統を持つ。
保存活動と制作を行う高林悦子さん(75)は「一緒にやってきた仲間も震災で亡くなった。5年たっても何も復興していない。この人形が被災地を自分の目で見るきっかけになってほしい」と涙をこらえながら語った。