500円で持ち帰り、海鮮丼店「丼丸」が人気
味に満足した客が各地で出店、ネタの種類100種類も
持ち帰り用の海鮮丼を500円(税別)で販売する店が人気となっており、味に満足した客が出店するなど、店舗は全国に広がっている。ネタの種類も多く、100種類の丼メニューが並ぶところも。
この海鮮丼店「丼丸」を運営するササフネ(東京)によると、2007年に都内に1号店を出店以来、直営店を増やし、14年にはフランチャイズ方式に移行。今ではおよそ270店で、来年も出店の勢いは続くという。
1番人気のメニューは、マグロやイカ、サーモン、甘エビ、ホタテ、イクラ、コハダの7種盛り。人気について同社の中村正寿社長は「値段の割に食べてみると質、量とも満足感があること」と話している。
丼丸の海鮮丼を食べたことをきっかけに興味を持ち、脱サラしてオーナーになる人が多いという。ロイヤルティーは「のれん代」としての月3万円のみ。食材や資材の仕入れ先は紹介してもらえる一方、「500円未満の値段設定禁止」という以外の制約はない。
ネタはマグロやサーモンをはじめ、ベトナム加工の冷凍品が大半。それぞれの店にはすしネタのようにスライスされた状態で運ばれるため「ロスがほとんどなく、原価率が抑えられるのが強み」(中村社長)と胸を張る。
各地特産の魚介をメニュー化したり、イートインコーナーを設けたりするオーナーも。中には魚介のほか、具材に肉を使う店があるなど、自由度が高い点も特長で、独自色を生かしながら各店がしのぎを削っている。