勇猛果敢な「武射祭」、赤城山に向かい矢を射る
日光市の二荒山中宮祠で、室町時代から続く伝統行事
栃木県日光市の中禅寺湖畔にある二荒山中宮祠(ふたらさんちゅうぐうし)で、2016年1月4日(月)午前10時から、赤城山に向かって矢を射る神事「武射祭」が行われる。神戦伝説にもとづいて室町時代から続いている古式ゆかしい伝統行事。
神戦伝説では、日光男体山の神「大蛇」が群馬赤城山の神「大ムカデ」と戦場ヶ原で争い、弓の名人猿丸が大蛇に加勢し、大ムカデを退治し、勝利したと伝わっている。
神事は、例年、氷点下を下回り、寒風の吹き付ける中、宮司が神社境内の上神橋から「ヤー」という掛け声とともに一番の鏑矢(かぶらや)を放つ。続いて烏帽子、狩衣姿の神官が弓道家と赤城山方面に次々矢を放つ。