古舘伊知郎キャスター「一区切りと考えていた」
テレビ朝日の報道番組「報道ステーション」来春降板
テレビ朝日の報道番組「報道ステーション」を来年3月いっぱいで降板することを発表した古舘伊知郎キャスター(61)が24日、東京・六本木の同社で会見し、「2年前から10年を区切りと考えていた。急に心境が変わったわけではない」と話し、何らかの理由があっての降板ではないことを強調した。
今年3月の番組で元経済産業省の古賀茂明氏が「政府から圧力を受けた」との趣旨の発言を行い、問題となったことについても、「全くありません」と関係を否定した。
2004年の番組開始以来キャスターを務めてきた古舘氏は「いろいろ制約があった」と認めた上で、「権力を監視し、警鐘を鳴らすのが報道番組。放送は新聞と違ってとことん突っ走ることはできないが、全く中立公正はあり得ないと思っている」と述べ、キャスターが意見を言うことに問題はないとの考えを示した。