クルーズ船入国者、年100万人突破を達成
博多港で記念式典、国交省が官民一体で誘致活動に取り組む
2015年にクルーズ船を利用し日本に入国した外国人観光客数が8日、100万人を突破した。国土交通省は、20年までに年間100万人を突破する目標を掲げ、官民一体でクルーズ船誘致活動に取り組んできた。寄港数の急増を背景に、大幅に早い達成となった。
8日午前には、100万人目の観光客を乗せたイタリア船籍のクルーズ船「コスタ セレーナ」が福岡市の博多港に寄港。同港中央埠頭(ふとう)クルーズセンター内で行われた記念式典では、100万人目となった中国人観光客の張一帆さんに、花束や記念品が贈られた。家族3人で訪れたという張さんは、「非常に光栄でうれしい。電気釜を買って帰りたい」と笑顔を見せた。式典に出席した江島潔国土交通政務官は「目標を5年も前倒しての達成に改めて感謝したい。今後は、この勢いをしっかり捉えるようなソフト・ハード面の整備が重要になる」と語った。
石井啓一国土交通相も8日の閣議後記者会見で「非常に喜ばしい。観光立国の実現、地方創生にとってもクルーズの振興は極めて重要だ」と述べ、今後も受け入れ環境の向上に取り組む考えを示した。