神奈川県警と警視庁、新幹線テロに備え訓練
爆弾所持や放火も想定、緊急配備で連携し犯人を追跡
神奈川県警と警視庁は2日、新幹線を狙ったテロを想定し、合同で訓練を行った。爆発物を持った犯人が東京から新幹線で神奈川方面に移動したと想定。緊急配備で連携し犯人を追跡、制圧する訓練を展開した。
パリ同時テロを受け、来年の伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)などに向けた警備態勢を一段と強化する狙いもある。神奈川県警の4課4隊14署と警視庁、JR東海が参加した。
東京駅のホームに爆弾が仕掛けられたと想定。警視庁が「犯人3人のうち2人が新幹線で逃走した」と手配し、神奈川県警は緊急停止に備え、沿線署員を緊急配備した。
犯人の1人を新横浜駅で制圧し爆発物を処理。もう1人を走行中の車内で確保した。車内にガソリンがまかれる事態を想定し避難誘導も訓練した。
神奈川県では6月、走行中の新幹線のぞみで男が焼身自殺し、巻き込まれた女性が死亡する事件が起きている。県警通信指令課の宮崎哲也課長は「訓練の反省、教訓を生かし、有事に備えるため万全を期す」と話した。