東日本観光イベントで食の安全と魅力アピール
上海で「行ってみよう!魅力満載!東日本」開幕
東京電力福島第1原発事故による風評被害の払拭(ふっしょく)に向けたイベント「行ってみよう!魅力満載!東日本」が27日、上海市のショッピングモールで開幕し、福島県など東日本の8県がそれぞれの魅力を中国の人々にアピールした。
各県は展示コーナーで食や温泉などのお勧めを紹介したほか、ご当地文化の体験会も開催。東日本を旅行してきた中国人著名ブロガーらのトークショーも行われた。
東日本大震災後、東北への中国人旅行客は大幅に減少し、現在も全国の中国人観光ブームに後れを取っている。また、東北を含む10都県の農産品などは中国への輸入が禁止されている。
この背景にあるのが、原発事故による放射能汚染への恐れ。状況を打開するため、日本外務省と上海の総領事館が今回イベントを主催した。会場に置かれたパンフレットには、各県農産品の放射能検出結果が掲載され、安全性を訴えた。
浙江省杭州市から来た女子大生(21)は「東北については、いろんなうわさはあるが、たくさんの人が暮らしているのだから安全なのだと思う。ぜひ旅行してみたい」と話していた。(上海時事)