メガホンが英語、中国語、韓国語に通訳します


成田空港ターミナル内に試験配備、災害時に活躍

メガホンが英語、中国語、韓国語に通訳します

 成田国際空港会社は13日、12月からターミナル内に試験配備する「メガホン型翻訳機」を報道関係者に公開した。来年3月まで使用し、使い勝手をメーカー側に報告。改善点が反映されれば本格導入し、災害時や悪天候でダイヤが乱れた際などを中心に使用する。

 パナソニックが「メガホンヤク」として開発中の翻訳機で、試験配備は成田空港が初めて。スマートフォンの音声翻訳アプリと同程度の音声識別能力や翻訳力があり、メガホンと同じように日本語でしゃべると、英語、中国語、韓国語に翻訳し、アナウンスとして大音量で繰り返し音声が流れる。通常のメガホンにもなる。

 成田空港では、大雪や台風などで空港内で一夜を明かす人が大量に出た場合、毛布や水などを配っているが、その際、従来は日本語と英語による案内が中心で、他言語による対応はカバーしきれていなかった。空港会社の担当者は「中国をはじめ海外からの観光客が急増する中、災害時の案内などに便利だ」と話した。