薮田翔一さん、作曲部門で最高賞を受賞


若手音楽家の登竜門、ジュネーブ国際コンクールで

薮田翔一さん、作曲部門で最高賞を受賞

薮田翔一さん(本人提供・時事)

 若手音楽家の登竜門、ジュネーブ国際音楽コンクール(作曲部門)の本選が8日行われ、兵庫県たつの市出身の薮田翔一さん(32)が最高賞を受賞した。日本人が1位になったのは2010年の萩原麻未さん(ピアノ部門)以来。

 薮田さんは「これまでの自分の作曲を見直すつもりで取り組んだ。結果はうれしいし、ほっとした。今後は日本の歌曲や童謡も作りたい」と抱負を語った。

 薮田さんは東京音楽大学大学院作曲科修了。日本音楽コンクールで4度2位に入ったほか、ウィーン・コンツェルトハウス100周年(13年)作曲賞最優秀作品賞(オーケストラ部門)を受賞。これまで現代音楽を中心に曲を作ってきた。

 今回のコンクールには109人が応募。弦楽四重奏用の曲が審査され、本選には4人が進んでいた。8日はそれぞれの曲が演奏された。(ベルリン時事)