オーストラリア、コアラを名古屋に寄贈
河村たかし市長「身近な展示を検討したい」
オーストラリアの最大都市シドニーのタロンガ動物園で4日、名古屋市へのコアラ寄贈式が行われた。2歳の雌「ミリー」が来年の早い時期に引き渡される予定で、東山動植物園で飼育するコアラは7頭に増える。
シドニーと名古屋市との姉妹都市提携35周年に合わせ、新たなコアラ寄贈が決まった。名古屋市の河村たかし市長はタロンガ動物園内を見学後、東山動植物園でも「(来園者が)コアラに触るのは無理にしても、もっと身近に見られるような展示を考えたい」と意気込みを語った。
豪州では、地域ごとに展示規則が異なる。シドニーがあるニューサウスウェールズ州では来園者はコアラを抱けないが、触れたり、近くで写真撮影したりできる。
日本国内の飼育数は1997年の96頭をピークに、高齢化で50頭近くに減少。寄贈式に臨んだ東山動植物園の黒辺雅実副園長は「コアラは人気があるが、飼育数が減っている。寄贈は非常にありがたい」と謝意を示した。(シドニー時事)