地球に最接近した小惑星「2015 TB145」を観測
北海道陸別町「銀河の森天文台」、反射望遠鏡「りくり」で
北海道陸別町の「銀河の森天文台」は1日、地球に最接近した直後の小惑星「2015 TB145」を口径115センチの反射望遠鏡「りくり」で観測したと発表した。同日午前4時10分すぎには北東の夜空の北斗七星近くにあり、写真では明るい点に写っている。
同天文台の技師中島克仁さんは「秒速35キロの速さで移動しており、一般の小惑星とはスピード感が違った。探すのに苦労した」と話した。
米航空宇宙局(NASA)によると、この小惑星は「死んだ彗星(すいせい)」の核とみられ、直径は約600メートル。午前2時ごろの最接近時の距離は地球-月間の約1・3倍だった。公転周期は約3年。次回2018年9月に地球に接近する際の距離は地球-太陽間の4分の1程度と、かなり遠い。