ミラノ万博、6カ月間の日程を終え閉幕
「食」をテーマに食文化をPR、来場者が2100万人に達する
イタリア北部ミラノで5月から開かれていた国際博覧会(万博)が31日、6カ月間の日程を終えて幕を閉じた。地元メディアによると、閉幕式にはマッタレラ大統領が出席し、「われわれは秩序ある万博を世界に示すことができた」とあいさつした。来場者数は目標の2000万人を上回る約2100万人に達した。
ミラノ博は初めて「食」をテーマに掲げ、参加した約150の国・地域・機関が地元の食文化をPRするさまざまな催しを展開した。先端技術を駆使して和食の魅力を紹介した日本館には連日長蛇の列ができ、全体の約1割に相当する220万人が来場。イタリア館と並んで最も人気の高いパビリオンとなった。
ミラノの訪問者数は万博を受けて前年同期比で約3割増加し、一定の経済効果をもたらした。万博会場は、フランス、ドイツ、ロシアなど主要国の首脳が相次いで訪れる外交の舞台ともなった。(パリ時事)