警視庁で似顔絵作成の腕を競う大会を開催


「似顔絵捜査員」70人が参加、犯罪捜査で検挙に貢献

警視庁で似顔絵作成の腕を競う大会を開催

 事件で犯人の行方を追う際に活用されている似顔絵作成の腕を競う大会が7日、東京・霞が関の警視庁本部で開催された。「似顔絵捜査員」に任命された警視庁の各警察署や事件現場で初動捜査に当たる機動捜査隊所属の計約70人が参加し、競い合った。

 10組に分かれて予選を行い、優秀者に選ばれた10人で決勝を争った。決勝では実際に特殊詐欺事件で公開手配している容疑者の顔の特徴を聞き取り、色鉛筆で描いた。

 最優秀者に選ばれた板橋署の事務職員、町田史子副主査(40)には刑事部長賞が授与された。町田さんは「特徴を聞き逃さないように忠実に描いた」と喜んだ。普段の似顔絵作成では「技術だけでなく被害者の心に寄り添い、特徴を思い出してもらえる聞き方を心掛けている」と話した。