ニューヨークで漆器の魅力を伝える
匠の技を披露して、販路開拓を目指す
日本の漆器の魅力を米国で伝えるイベントが6日、ニューヨークで4日間の日程で始まった。漆器は英語で「japan」とも呼ばれ、日本を代表する工芸品の一つ。匠(たくみ)の技を直接披露することで親しみを持ってもらい、和食や日本酒の人気が高まる米国で販路開拓を目指す。
イベントは日本を代表する漆の産地、岩手県二戸市が3年連続で主催。会場では、漆を木から採取したり、わんに漆を塗ったりする作業を職人が実演。来場者は同市の地酒「南部美人」を漆器のちょこを使って試飲し、グラスとの違いを確認した。展示品の即売も行われた。
ニューヨークでのイベントは今回が最後の予定。藤原淳市長は「ここでの経験を生かして、伝統を重んじる欧州にも目を向けていきたい」と述べ、欧州への販路拡大に意欲を示した(ニューヨーク時事)。