フランシスコ・ローマ法王、移民受け入れ促す
米首都のセイント・マシュー大聖堂で「正午の祈り」とミサ
訪米中のフランシスコ・ローマ法王は23日、ワシントン市内のセイント・マシュー大聖堂で「正午の祈り」をささげた。アルゼンチン出身の法王は、南米からの移民について「彼らは共有できる資質を持っており、温かく迎え入れることを恐れないでほしい」と訴えた。
法王はこれに先立ち、市内でのパレードの途中、5歳の女の子から手紙を受け取った。米メディアによると、女の子の両親は不法移民で、移民制度改革についてつづってあったという。米国内ではオバマ大統領が移民の受け入れに積極的なのに対し、野党共和党は慎重な立場を示している。
その後、同市内の教会で米国では初めてのミサを行った。この中で参列した約2万5000人を前に「前進を続けよう」と呼び掛けた。
法王は、ホワイトハウスでオバマ大統領と会談し、気候変動や貧困撲滅などへの取り組みについて意見交換したとみられる。アーネスト大統領報道官は「(両者は)プライベートな会話をした」と述べ、内容を明らかにしなかった。(ワシントン時事)