自動運転やエコカーの最新技術を競って披露


欧州最大級の「フランクフルト国際自動車ショー」が開幕

自動運転やエコカーの最新技術を競って披露

独アウディがフランクフルト国際自動車ショーで公開した、電動スポーツ用多目的車(SUV)の「イートロン・クワトロ」の試作車=15日(時事)

 欧州最大級のフランクフルト国際自動車ショーが15日、報道陣向けに公開された。地元ドイツを中心に、各メーカーが自動運転やエコカーなどの最新技術を競って披露。リアルタイムの道路情報を取得して運転に活用するなど、ITとの連携技術も目立った。

 独アウディは、2018年販売を目指す電動スポーツ用多目的車(SUV)の「イートロン・クワトロ」の試作車を初公開。独部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは、インターネットから交通情報を逐次取得して運転手に伝えたり、駐車を自動で行ったりできる「半自動運転車」を出展した。

 ショーに合わせ、16日からは日米欧の先進7カ国(G7)交通大臣の会合を初めて開催。自動運転について、交通インフラの観点から議論を行う予定だ。

 ショーには、39カ国から1103社が参加。日本からは、トヨタ自動車や日産自動車、ホンダなど大手メーカーが出展した。トヨタは、4代目となるハイブリッド車(HV)「プリウス」の欧州モデルを初めて公開。マツダは、走行性能と環境性能を重視したクロスオーバー車の試作車を披露した。

 一般公開は17日から27日まで。(フランクフルト時事)