フランシスコ・ローマ法王ミサに100万人
南米歴訪最後の地、パラグアイのカアクペで
南米歴訪中のフランシスコ・ローマ法王は11日、最後の訪問国パラグアイ南部のカアクペでミサを行った。国家警察当局者によると、現地には国内外から約100万人が集まり、法王を待つ数千人が屋外で夜を過ごした。
カアクペには木製の聖母マリア像があり、数々の奇跡が起きた地として巡礼先となっている。法王はミサで、パラグアイが19世紀後半にブラジルなど3カ国と衝突した戦争に言及し、復興を支えた女性たちを祝福。カトリックの基本的な祈りである「主の祈り」を先住民言語のグアラニ語で唱えた。
法王は今回、エクアドル、ボリビア、パラグアイを歴訪。訪問先に含まれなかった法王の出身国アルゼンチンからも、数千人の信徒がバスで約50時間をかけてパラグアイ入りした。2013年の法王選出後で初の「里帰り」は、16年にも実現する可能性があるとされる。(カアクペ〈パラグアイ〉AFP時事)