ドジャースのオマリー氏に旭日中綬章を伝達


元オーナー、野茂英雄氏「恩人」を祝福

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ドジャースの元オーナー、ピーター・オマリー氏(右)の旭日中綬章伝達式に出席した野茂英雄氏=8日、ロサンゼルス(時事)

 日本政府は春の叙勲で、日米の文化交流と日本野球界の発展に寄与したとして、大リーグのドジャース元オーナー、ピーター・オマリー氏(77)に旭日中綬章を贈り、8日にロサンゼルスで伝達式が催された。チームの本拠地ドジャースタジアムで行われた式には、同氏の尽力で1995年に入団し、日本選手の米球界進出に道を開いた野茂英雄氏(46)も参加して「恩人」の受章を祝った。

 オマリー氏は式典で「野球は日米の善意の懸け橋」とスピーチし、野茂氏に対して「君のドジャースへの貢献を忘れはしない。私たちはドジャースのファミリーだ」と呼び掛け、かつてのエースに感謝を示した。

 野茂氏は「長年、日本の野球に力を注いでもらった。オマリーさんらの力がなければ、今日の日本の野球はなかったと思う」と述べた。式典ではプロ野球のON、巨人の長嶋茂雄元監督とソフトバンクの王貞治球団会長が寄せたビデオメッセージも流された。(ロサンゼルス時事)