具志堅用高氏が国際ボクシング殿堂入り
「この素晴らしい日を決して忘れない」
国際ボクシング殿堂の殿堂入り表彰式が14日、米ニューヨーク州カナストータで行われ、日本人男子の世界王者として歴代最多の13度連続防衛を果たした具志堅用高氏(59)が出席した。具志堅氏はまずは英語で、「この素晴らしい日を決して忘れない」とスピーチ。続けて日本語で「殿堂の仲間に入れてうれしい。日本の皆さんにこの素晴らしさを伝えていく」と喜びを語った。
具志堅氏は1976年10月に世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級王者となり、4年半にわたって王座を守った。表彰式では功績が紹介され、記念の指輪が贈られた。殿堂近くの市街地で行われたパレードでは、オープンカーに乗って声援に手を振り、拳を握って見せた。
式典には元世界ヘビー級統一王者のリディック・ボウ氏(米国)も出席。70年にWBAフライ級王座を獲得し、73年に自動車事故のため、23歳の若さで亡くなった大場政夫氏も表彰された。
日本人では、世界王座2階級を制したファイティング原田氏(本名・原田政彦)、マッチメーカーのジョー小泉氏、帝拳ジム会長でプロモーターの本田明彦氏の3人が殿堂入りしている。(カナストータ〈米ニューヨーク州〉時事)