名古屋の「大須演芸場」、9月に再オープン


賃料滞納で閉鎖、支援者からの寄付金などで改修にめど

名古屋の「大須演芸場」、9月に再オープン

 賃料滞納のため昨年2月に閉鎖された名古屋市中区の「大須演芸場」が9月22日に再オープンすることが15日、明らかになった。耐震工事に多額の費用が掛かるため、ずれ込んでいたが、支援者からの寄付金などでめどが立ち、8月中旬には改修を終える予定だ。

 大須演芸場は落語や漫才などを披露する名古屋唯一の常設寄席として、1965年にオープン。新人時代のビートたけしさんら多くの芸人が出演した。しかし、賃料の滞納が続き、建物所有者が強制執行を申し立て。昨年2月、当時の運営者が建物を明け渡し、営業が終了した。

 所有者は同年中の再開を目指したが、耐震工事に約5000万円掛かることが判明。資金集めが続けられていた。

 改修後の席数は以前と変わらないが、トイレや楽屋も含め、より快適に生まれ変わるという。15日記者会見した最高顧問の海老名香葉子さん(81)は「お客だけでなく、演者も快適な演芸場にしたい」と話した。