「言葉は道具」、女優の黒田福美さんが講演


東京・新宿で「日韓国交50周年記念」のイベント

「言葉は道具」し、女優の黒田福美さんが講演

「言葉は道具」と題し講演する黒田福美さん=13日午後、東京・新宿の新宿文化センター

 韓国語の普及を通じて、日韓の友好と親善、文化交流の促進を目指す一般社団法人訓民正音グローバル協会(東京都渋谷区)は13日、東京・新宿の新宿文化センターで「日韓国交正常化50周年記念 講演と音楽の夕べ」を開いた。会場は210人を超える人々で満席となった。

 同協会の末永喜久子理事長のあいさつに続いて「『言葉は道具』~大切なのはモチベーション~」と題し、芸能界きっての韓国通として知られる女優の黒田福美さんが講演。韓国語を学習した経緯やそこで体験した自身の苦労話を披露した。

 その中で「言葉が持っている国民感情」について触れ「通じるためには言語の裏にある文化・民族性を知らなくてはいけない」と強調。はっきり欲しいものは欲しいと言い切る直接的な言い回しが韓国では有効と解説した。

 そして、「日本人はこれがなかなか言えない。(私は)言えるまでに時間がかかりました」と、明確な表現の仕方で苦労したことを明かした。講演後、世界的に活躍するヴァイオリニストで現在ブレーメンアンサンブル代表の丁讃宇(ジョン・チャヌ)さんが韓国ゆかりの曲など3曲を披露した。