中日の和田が2000安打を達成、一気に大台到達


「よくここまでこられた」、猛打賞で花添える

中日の和田が2000安打を達成、一気に大台到達

2000安打を達成し、カメラマンのリクエストでポーズを取る中日の和田=11日、QVCマリン

 区切りの一打は、鋭いライナーで左翼線へ飛んだ。中日の和田が二回にこの日2本目の安打を放ち、2000本の大台に到達。「プロ入り時には、到達できると思っていなかった数字。よくここまでこられた」。スタンドの拍手に一塁ベース上で照れくさそうにヘルメットを掲げた。

 42歳11カ月での到達はチームの先輩、谷繁監督の42歳4カ月を上回る最年長記録。達成直後にはその指揮官とロッテの井口から花束を贈られ、「ようやく仲間入りできたんだと実感した」と改めて感慨に浸った。

 勝利に貢献したことが喜びを倍加させた。一回2死満塁の先制機に、三遊間を破る2点適時打。記録達成に王手をかけると同時に、試合の流れも引き寄せた。五回の第3打席でもライナーで右前に運び、今季初の猛打賞。前日から5打席連続安打で打率3割台に乗せ、持ち味のシュアな打撃で存在感を示している。

 区切りの数字をクリアし、次に見据えるのはチーム。「2000安打よりも、優勝の方が喜びは大きい。首位に手が届く位置にいるし、なんとしても今年優勝したい」。そのためにも、和田のバットと経験はまだまだ中日に不可欠。この日の3安打が、それを証明した。