ランドセル商戦が本格化、バリエーション豊富に


子供用に中国人、ファッション目的に欧米人が購入

ランドセル商戦が本格化、バリエーション豊富に

イトーヨーカ堂の新作ランドセル発表会で商品をアピールする子役の(左から)芦田愛菜さん、鈴木福さんら=東京都千代田区のセブン&アイ・ホールディングス本部

 来年春に小学校へ入学する児童用のランドセル商戦が、お盆から秋のヤマ場に向かって本格化する。イオンは7月中にランドセル売り場をほぼ全店に拡大し、三越伊勢丹も、三越日本橋本店(東京都中央区)など都内の主力3店に専用売り場を7月1日、開設する。今年は軽いランドセルのほか、色などのバリエーションを豊富にした商品が目立つ。

 最近は、子供用に購入する中国人観光客や、欧米からファッション目的で買いに来る人もいる。少子化が進んでも、ランドセルの売れ行きに陰りは見られない。イトーヨーカ堂やイオンは、昨年の2割増の売り上げを目指している。

 ヨーカ堂は5日、都内で新作ランドセルの発表会を開いた。子役の芦田愛菜さんや鈴木福さんらが、色やポケットの形などを約1万6400通りの組み合わせから選ぶことができるランドセルをはじめ、今年の商品をアピールした。

 イオンは、重さが1キロを切る軽量タイプや、収納スペースを広げた大容量のものを加えた。大型店では約250種類の商品をそろえる。三越伊勢丹は新たに、イタリア「ペローニ」ブランドのランドセルを16万円台で販売する。

 お盆に帰省した際などに、親子に祖父母も交えて相談し、どんなランドセルにするか決める例が増えている。「子供が1~2人なので、良いものを買おうという家庭が多い」(ヨーカ堂の戸井和久社長)ため、売れ筋は4万~5万円台となっている。