「新たな歴史刻む瞬間」 「日本文化アピール」
鈴木英敬三重県知事ら、サミット開催を受け喜び爆発
2016年の先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)の開催地が三重県志摩市に決まったことを受け、同県の鈴木英敬知事は5日記者会見し、「県に新たな歴史が刻まれる瞬間」と笑顔で語った。同日午後6時すぎに安倍晋三首相から電話で決定の連絡を受けたことを明らかにし、「警備の優位性が反映されたと思う」などと勝因を分析した。
会場となる賢島がある志摩市の大口秀和市長は記者団に対し、「嫁さんをもらったときよりもうれしい」と喜びを爆発させた。「伊勢志摩の自然の魅力、温かい人情、伊勢神宮の文化といった日本文化の原点の魅力をアピールしたい」と力を込めた。
志摩市観光協会の西尾新会長は時事通信の取材に応じ、「風光明媚(めいび)な場所と食材が豊富なところを見てもらいたい」と強調。「(サミットが)終わってからが本当の勝負。たくさんの方に来ていただけるような仕掛けをしていきたい」と観光振興に力を入れる考えを示した。同市商工会の坂下啓登会長は「成功させるために必死に頑張らないといけない。責任の重さを感じている」と語った。
志摩市に隣接し、伊勢神宮を有する伊勢市の鈴木健一市長は「国際観光都市としての大きな一歩となる絶好の機会と期待している」とのコメントを発表。「世界に誇れるおもてなしの心で内外の賓客をお迎えしたい」と強調した。