三井アウトレット、マレーシアでモールを開業
東南アジア初進出、海外では中国・寧波に次いで2カ所目
三井不動産とマレーシア現地企業との合弁会社が運営するモール「三井アウトレットパーク・クアラルンプール国際空港セパン」が30日、オープンした。三井が海外で手掛けるアウトレットモールは中国・寧波に次いで2カ所目で、東南アジアでは初進出となる。
モールは首都クアラルンプール郊外の空港の敷地内にあり、フライトを待つ空港利用者や地域の消費者を中心に年間800万人の利用を見込んでいる。
約130店が入居し、7月末までに順次営業を始める。日本文化を体験できる「ジャパンアベニュー」のエリアには、お茶や和菓子を楽しめる「和カフェ」やすし店、工芸品などを販売する店が営業。2018年と21年に施設を拡張し、最終的に約250店規模にまで拡大する予定だ。
三井は、海外事業を成長分野と位置付け、力を入れている。マレーシア市場については「人口や富裕層の増加を受けて消費意欲は確実に増している」と分析。ブランドショップも多数進出していることから「アウトレットの需要は高まっている」と期待を寄せている。(セパン〈マレーシア〉時事)