西之島が南東に拡大、海保は観測結果を公表
10キロ沖で海水変色も、航行警報を出して注意を呼び掛ける
海上保安庁は22日、噴火が続く小笠原諸島・西之島(東京都)の観測結果を公表した。流れ出た溶岩で島は南東方向に広がり、島から約10キロ沖合では海水が変色。火山活動が活発化している可能性があり、海保は航行警報を出して付近を通る船舶に注意を呼び掛けている。
観測は20日に実施。2013年11月の噴火確認から1年半がたち、島の大きさは東西約2キロ、南北約1・9キロに達し、面積は東京ドーム55個分の約2・57平方キロとなった。
海保によると、噴火の頻度は毎分2、3回で、4月の調査時と変わっていないが、噴火の継続時間が延びていた。
島から南西に約10キロ離れた海域では、東西に約4キロ、南北に約2キロの範囲で海水が薄く黄緑に変色しているのが確認された。火山性ガスなどが海水と反応した可能性があるという。