気分はガガーリン、「宇宙飛行士の日」に行列


モスクワに「宇宙食」自販機、「ボルシチ」が300ルーブル

気分はガガーリン、「宇宙飛行士の日」に行列

12日、モスクワの国民経済達成博覧会(VDNKh)公園で、自動販売機の宇宙食を買い求める少年(時事)

 モスクワに「宇宙食」の自動販売機がお目見えした。ロシアの宇宙飛行士が実際に国際宇宙ステーション(ISS)に持ち込むチューブ入りのスープ「ボルシチ」などで、1本300ルーブル(約670円)。宇宙旅行は夢だが、気分だけでも味わえるとあって市民らに大人気だ。

 12日は、1961年4月に旧ソ連のガガーリンが人類初の有人宇宙飛行を達成した「宇宙飛行士の日」。お祝いムードの中、自販機の前に行列ができた。フョードル・スクダリさん(27)は「きょうはこのために来た。ガガーリンは今も私たちの誇り」と話し、うれしそうに2本購入していた。

 自販機の設置場所は、モスクワの国民経済達成博覧会(VDNKh)公園。担当者によると、平日で150本、土日には400本近く売れる。メニューは売れ筋のボルシチのほか、豚肉や羊肉のソテー、スープ「ハルチョ」など。まだ1台だが、増設を検討しているという。(モスクワ時事)