メッシ抜き今季36得点、グラナダ戦で大観衆酔いしれる

ゴールを決めて喜ぶレアル・マドリードのロナルド＝５日、マドリード（ＡＦＰ＝時事）

　サッカーのスペイン１部リーグ、レアル・マドリードに所属するポルトガル代表ＦＷロナルドが５日、グラナダ戦で驚異的な活躍を見せた。前半３０分のゴールから、わずか８分間でハットトリックを達成。その後も勢いは止まらず、終了間際にはＦＫを頭で合わせるなど５得点を記録した。

　９－１の大勝をもたらし、７万人を超える本拠地の大観衆は酔いしれた。圧巻だったのは３点目。エリア外から右足で放った強烈な一撃はＧＫの手をはじき、ゴールに突き刺さった。クラブ公式サイトによると、１試合５得点は自身初めて。本人も興奮したようで、ツイッターに「素晴らしいチームワークで５点を取れてハッピーな気分だ」と書き込んで気持ちを伝えた。

　昨季は欧州チャンピオンズリーグでシーズン新記録の１７ゴールを挙げ、チーム１０度目の制覇に貢献。２月に３０歳となり、脂が乗り切っている。リーグ戦の得点王争いでは、トップだったバルセロナのメッシを抜き去り、逆に４点差をつける３６得点。ハットトリックの回数でもメッシと並び、リーグ歴代最多の２４度を達成した。

　このままロナルドがリーグ３度目の得点王に輝くのか、メッシが意地を見せるか。両クラブの優勝争いだけでなく、屈指のストライカー２人の戦いに今季も目が離せない。（ロンドン時事）