大規模災害時に援助隊を受け入れ


杉本グループ本社、東京消防庁と協定

大規模災害時に援助隊を受け入れ

協定書を手にするスギモトホールディングスの杉本義幸社長(右)と足立消防署の鈴木和雄署長=18日、杉本グループ本社ビル(東京都足立区島根)

 株式会社スギモトホールディングス(杉本義幸社長)を中心に総合建築業、住宅開発事業などを展開する「杉本グループ」はこのほど、東京消防庁・足立消防署と「大規模災害における緊急援助隊の受け入れに関する協定」を締結した。同協定は、東京消防庁管内で地震等の大規模災害が発生した時、県外などから派遣される緊急消防援助隊の一時滞在施設として受け入れるもので、一般企業との締結は初めてだという。

 受け入れ先となる杉本グループ本社ビル(東京都足立区島根)は、高度な免震構造を取り入れた300人収容の大ホールをもつ地上10階建てのビル(敷地面積約2300平方㍍)で、震災などの大規模災害発生時には近隣地域の防災拠点となる機能を備えている。同協定の締結を受けて、スギモトホールディングスは「大規模災害に備える、社会貢献です」と説明した。

 同ビルは、協定締結に合わせて、足立消防署から、防火安全性の高い「優良防火対象物」として認定されたほか、大規模災害時の「一時帰宅困難者受入れ協定」を昨年10月に足立区と締結している。