御嶽山噴火から半年、麓の献花台で黙祷


遺族「いつまでも残念な気持ちでいっぱい」

御嶽山噴火から半年、麓の献花台で黙祷

噴火から半年がたち、御嶽山に向かって黙とうをささげる地元住民ら=27日正午ごろ、長野県王滝村

 死者57人、行方不明者6人と戦後最悪の火山災害となった御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火から27日で半年が経過した。山麓に位置する長野県の王滝村や木曽町では、公園などに献花台が設けられ、地元住民や関係者が噴火時刻の午前11時52分に黙とうをささげた。

 噴煙を上げる御嶽山が間近に見える王滝村の献花台には、次男の荒井真友さん=当時(41)=を亡くした寿雄さん(72)=同県東御市=が献花に訪れた。寿雄さんは「親より早く死ぬなんて…」と涙ながらに語り、「早く一歩前へ進みたいが、いつまでも残念な気持ちでいっぱいです」と話した。

 別の遺族の女性も訪れ、「子供を亡くしました。私の時間は止まったままです」と泣きながら足早に立ち去った。