「ソーラー・インパルス2」が飛行距離で新記録


太陽電池を利用、1468キロ飛びオマーンからインドに

「ソーラー・インパルス2」が飛行距離で新記録

10日、インド西部アーメダバードの空港に着陸した太陽電池利用飛行機「ソーラー・インパルス2」(AFP=時事)

 化石燃料を使わず太陽電池で世界一周に挑戦中の飛行機「ソーラー・インパルス2」が10日、インド西部グジャラート州アーメダバードに着陸した。直前の中継地からの飛行距離は1468キロに達し、プロジェクト実施団体によれば、太陽光だけを動力とした1回の飛行距離の世界記録を上回った。

 同機は、オマーンの首都マスカットから16時間弱でアーメダバードに到達した。正式記録となるには、国際航空連盟(FAI)の認定が必要という。従来の記録は、前身機「ソーラー・インパルス1」が米国で樹立した1386キロ。

 ソーラー・インパルス2は世界一周の過程で、中国の南京から米ハワイまで約8500キロを5日間かけて飛行する予定。成功すれば、その段階でさらに世界記録を打ち立てることになる。

 同機は、太平洋と大西洋を横断する世界一周飛行に挑戦中。総飛行距離は3万5000キロ、飛行時間は計25日間の計画だが、12区域に分けて飛ぶため、ゴールまで足かけ5カ月の長旅となる。(ジュネーブAFP=時事)