天野浩名古屋大教授「e-Tax毎年使う」
パソコンを操作し所得税を模擬申告
所得税の確定申告の受け付けが16日に始まるのを前に、ノーベル物理学賞を昨年受賞した天野浩名古屋大教授(54)が9日、「e-Tax」(国税電子申告・納税システム)を使い、学内から模擬申告を行った。天野教授は「非常に簡単で、素晴らしいシステムだ。いつも利用している」と笑顔で語った。
天野教授は、報道陣の写真撮影に応じながらパソコンを操作し、20分程度で入力を終えた。「実験で安全をしっかりチェックするように、確定申告も国民の義務なので必ずやらなければならない」と話した。
講演や他大学での講義でも収入があり、確定申告は毎年行っているという。所得税法の規定によりノーベル基金からの賞金は非課税だが、受賞決定後は講演依頼なども多くなったようで、「来年の申告は入力が増えると思います」と照れた様子をみせた。
2014年分所得税の確定申告は、今月16日~3月16日が受付期間となっている。