「マグナカルタ(大憲章)」の原本が初集結
現存4点、ロンドンの大英図書館に
王権を法律で縛り、現在の英立憲政治の基礎となった「マグナカルタ(大憲章)」の明文化から2015年で800年を迎えることを記念し、現存する原本4点が2日、史上初めてロンドンの大英図書館に集められた。4日まで公開される。
4点は、大英図書館が2点、中部リンカンと南部ソールズベリーの両大聖堂が1点ずつ保有。抽選で選ばれた1215人が閲覧の機会を得た。5日は英議会で展示される。
マグナカルタは1215年6月、当時のイングランド王ジョン(在位1199年~1216年)の圧政に反発した貴族が、ジョン王に迫って認めさせた文書。その後10年間で、全体の3分の1の文言が削除・修正され、全63条の大半が無効となった。
ただ、王権の制限や自由、近代民主主義、法の支配といった原則は、世界人権宣言(1948年)のほか、米国やインド、オーストラリアの法律の基盤になっている。(ロンドンAFP時事)