「みんなと違うことして」中村修二教授が講演
ノーベル賞受賞後初めて故郷の愛媛県で、県民ら300人を前に
青色発光ダイオード(LED)の開発でノーベル物理学賞を受賞した米カリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授(60)が2日、受賞後初めて故郷の愛媛県で講演し、「みんなと違う方向に行くことだ。そのくらいやらないと、ノーベル賞クラスの発明はない」と語った。
中村教授は同県伊方町出身。新居浜市の県総合科学博物館で県民ら300人を前に、青色LED開発の経緯や実用性などを語った。日亜化学(徳島県阿南市)時代の研究生活を「朝7時に出社し、土日は一切なく、正月三が日くらいしか休まなかった」と振り返った。
会場から質問を受けると、「研究はギャンブルと似ている。誰もやっていないことを選んだら、当たれば大きい」と答え、笑いを誘った。謎解きが好きで、愛媛県立大洲高校時代は推理小説を読んでいたという。