石油ガス機構、久米島沖に海底鉱物資源を確認


「海底熱水鉱床」の表面積は国内最大規模

石油ガス機構、久米島沖に海底鉱物資源を確認

沖縄・久米島沖の海底からサンプル採取した鉱石=28日、東京都港区

 経済産業省が所管する独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は28日、沖縄・久米島の西約30キロの海底に、銅を多く含む鉱物資源の存在を確認したと発表した。海底から噴き出す熱水に含まれる金属成分が、丘のような盛り上がりや柱状になって沈殿する「海底熱水鉱床」と呼ばれるもので、国内での大規模鉱床確認は3例目。

 鉱床は深さ1400メートルに位置し、南北1500メートル、東西300メートル。表面積では国内最大規模という。2014年9月、海上保安庁が無人潜水機を使った海底調査で無数の柱状の地形と急激な水温上昇を観測したと発表。それを受けて、JOGMECが無人探査機で詳しく調査した。

 サンプル採取した鉱石の金属含有量は平均で銅が13・0%、亜鉛が12・3%、鉛が5・2%。金や銀、レアメタル(希少金属)のガリウムも含まれていた。発表に同席した浦辺徹郎東大名誉教授は「陸上にすらないような鉱石が見つかったのは驚嘆すべきことだ」と高く評価した。

 JOGMECは今後、資源量などを特定するためボーリング調査を実施する。採掘や洋上への鉱石引き揚げの技術開発も進め、25年ごろには民間企業による商業化を実現させたい考えだ。