米露2人で佐賀発のガス気球で「世界記録」
太平洋横断、飛行距離1万キロ
ガス気球で佐賀市を飛び立ち、太平洋を横断中の米国人男性トロイ・ブラッドリーさん(50)とロシア人男性レオニード・チュクチャエフさん(58)が30日までに、飛行距離と飛行時間でこれまでの世界記録を突破した。飛行距離は1万キロに達しており、無事に着陸できれば、新たな世界記録に認定される見通し。
関係団体によると、2人は佐賀市を25日朝に離陸。29日に米西海岸沖で飛行距離が世界記録の約8382キロに並び、30日に1万キロを突破した。飛行時間は既に147時間に達し、従来記録の約137時間を超えた。
国際航空連盟(FAI)の規定では、安全に着陸するか着水することが記録認定の条件。新記録の確定には事後審査も必要になる。気球は西海岸沿いを南下して31日にもメキシコに着陸する見通し。
飛行距離の従来世界記録は1981年に実業家の故ロッキー青木氏らが三重県からカリフォルニア州まで太平洋横断に成功して樹立した。(ロサンゼルス時事)