国内最長の無料橋「伊良部大橋」が開通
沖縄県の伊良部島と宮古島間3・5キロ
沖縄県の伊良部島と宮古島を結び、無料で通行できる橋としては国内最長の3540メートルを誇る「伊良部大橋」が31日、開通した。伊良部島で開かれた記念式典で、翁長雄志知事は「地域の振興に大きく資するものと確信している」と述べ、同大橋の完成を祝った。
伊良部島は宮古島の北西に位置し、約5500人が住む。宮古島への通勤・通学、通院などの交通手段はこれまで定期船しかなく、急病人の搬送などの面で不安があった。伊良部島の渇水対策として、橋には水道管も通された。
この日は記念式典に先立ち、橋の宮古島側で開通式があり、翁長知事や松本洋平内閣府政務官らがテープカットした後、地元の住民らが渡り初めを行った。
伊良部大橋は1974年に当時の伊良部村が国や県に架橋を要請。2006年に着工し、総事業費約395億円で建設された。