ホンダ、スーパーカー「NSX」を世界初公開
北米自動車ショーで、10年ぶりに復活
ホンダは12日、デトロイトで開幕した北米国際自動車ショーで、高級車ブランド「アキュラ」のスーパーカー「NSX」の量産モデルを世界初公開した。
動力には独自開発のハイブリッドシステムを採用し、550馬力超の動力性能を維持しつつも燃費は抑えた。車体は炭素繊維やアルミ、超高強度鋼など複数の素材を使い分けている。
最低価格は15万ドル(約1800万円)と、同社では最高額。今夏に米国で受注を開始し、秋にも納入する予定。日本や欧州、中国での販売も計画している。
NSXは1990年に発売された本格的スポーツカーで、高価格にもかかわらず高い人気を誇り、2005年の生産終了までに世界累計1万8000台超を販売した。アキュラ部門の担当役員は「ドライバーに新たな走りの体験を提供するスーパーカーという遺産を引き継いだ」と、新モデルに自信を見せた。
また、トヨタ自動車は同日、全面刷新した主力のピックアップトラック「タコマ」を発表した。昨年は約15万5000台を販売しており、米国の小型トラック部門の約6割のシェアを占める人気車種。(デトロイト時事)