ＦＩＦＡ、ジャーナリスト賀川浩氏に会長賞
90歳、西ドイツ大会からブラジル大会までＷ杯10大会を取材
ＦＩＦＡの年間表彰式でブラッター会長（右）から会長賞を授与される賀川浩氏＝１２日、スイス・チューリヒ（ＡＦＰ＝時事）
国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）は１２日にスイスのチューリヒで開いた年間表彰式で、神戸市出身のジャーナリスト、賀川浩氏(９０)に会長賞を授与した。サッカー界に貢献した功績を高く評価した。
元サッカー選手の賀川氏は、サッカー記者として長く活躍。ワールドカップ（Ｗ杯）は１９７４年西ドイツ大会から昨年のブラジル大会まで合わせて１０大会を取材した。ブラジル大会では最年長の取材記者だった。表彰式の壇上で「このような素晴らしい賞をいただき、とても光栄。誇りに思う」と英語のスピーチで述べた。
７９年に日本で開催されたワールドユース選手権（現Ｕ２０Ｗ杯）で賀川氏と出会い、親交のあるブラッター会長は「彼はわれわれのスポーツの魅力を伝えることに人生をささげた。これほど貢献してきた人はほとんどいない」とたたえた。賀川氏は「過分の褒め言葉だが、日本のサッカーが急速に伸びたのはメディアの力もあったと言ってくれた。僕がたまたま年長だったので代表していただいた」と感謝していた。（チューリヒ〈スイス〉時事）
