高~い所からカフェオレはいかが?


名古屋の喫茶店で、「天井落とし」の妙技が人気

高~い所からカフェオレはいかが?

脚立にまたがり天井近くの高さからカップにカフェオレを注ぐ妙技を披露する都築憲幸さん(右)と長男秀紀さん=2014年12月22日、名古屋市中村区

 脚立にまたがり、天井近くまで高く掲げた両手のポットからコーヒーと牛乳をカップに注ぎカフェオレを作るパフォーマンスで人気を集める喫茶店が、名古屋市にある。名付けて「天井落とし」。

同市中村区の新大門商店街の一角にある「ツヅキ&リントンコーヒーハウス」。マスター都築憲幸さん(65)が右手にコーヒー、左手に牛乳を入れたカフェオレ専用のポットを持ち、5段ある脚立にまたがった。テーブルのマグカップは上部から下部に広がり、底の面積の方が大きい形の特注品。「始めるよ」。約2・5メートルの高さから、2色の液体はカップの中にスーッと吸い込まれ、混ざり合った。

目の前の妙技に、常連客の自営業加藤郁枝さん(34)と3歳の娘は目を丸くして見入り、拍手喝采。「何回見てもすごいね」

 きっかけは約40年前。客として入った東京・銀座の喫茶店で、店員が腕を高く上げカフェオレを入れている姿を見た。「格好いいな」。まねてみたらお客さんに好評だった。「もっと高く」「もっと」とリクエストされ、5年前に椅子の上に立ち、3年前からは脚立に乗るようになった。

難しそうにも見えるが、技術的にはそれほど難しくないという。長男で店長の秀紀さん(33)も、都築さんがいない時に注文を受け、「やってみたら意外と簡単にできちゃった」。今では2人で一緒に「ツインタワー」を披露することもある。

40年前から1杯500円。「赤字だが、喜んで店に来てくれるお客さんの期待は裏切れないから」と値段は変えていない。1年半前に店長を秀紀さんに譲ったが「脚立に上がれる限りは上がってお客さんを楽しませたい」と話している。