東福岡が圧勝で3冠、展開力に絶対の自信
全国高校ラグビーで5度目V、57-5と圧勝
東福岡フィフティーンには自信がみなぎっていた.
決勝でも自慢の展開ラグビーを存分に発揮し、史上最多となる57得点の圧勝。昨春の選抜大会、夏の全国7人制大会に続き、史上初の3冠を達成。就任3年目の藤田監督は「選手たちのおかげ」と笑顔を見せた.
前半7分の先制トライで、一気にペースをつかんだ。10分には自陣からパスをつなぎ、最後はFB高野恭が40メートルを独走。前半だけで6トライを奪ったが、ノーサイドまで攻めの姿勢を崩さず、計9トライを重ねた.
フランカーの古川主将は「簡単には蹴り出さず、パスをつないで攻め切るのが、僕らのスタイル」。自陣からでも積極的にボールを動かす、自在の展開力に胸を張った.
個々の強さが、展開ラグビーを支えている。選手は、自主的に週3回の早朝練習で筋力トレーニングに励み、当たり負けない体づくりに励んだ。SO松尾もバックスでパスがつながるのは「FWが縦に仕掛け、相手の防御を崩してくれるから」と言う.
2009年度の第89回大会から3連覇したチームに憧れ、入学した古川主将は「僕らもそういう存在になれたかな」。また新たな伝統を築き、誇らしげに話す。第87回大会での初優勝から、8大会で5度の優勝。東福岡の強さは、揺るぎないものになりつつある。