宇野昌磨が羽生以来のV、新星鮮やかに頂点


ジュニアGPファイナルで16歳の宇野が逆転優勝

宇野昌磨が羽生以来のV、新星鮮やかに頂点

フィギュアスケートのジュニアGPファイナル男子を制し、喜ぶ宇野昌磨(中央)。日本男子の優勝は羽生結弦以来、3人目。左は2位の山本草太=12日、スペイン・バルセロナ(時事)

 演技を終えると、我を忘れたような表情を浮かべた。「自分でも感動した」。16歳の宇野がSP3位からの逆転でジュニアの頂点に立った。

 冒頭の4回転トーループを鮮やかに舞った。SPでは着氷が乱れたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も単発と、2回転との連続で成功。体の成長とともに今季跳べるようになったばかりの大技を大舞台で決めた。

 11月の全日本ジュニア選手権で初優勝を遂げたが、フリーで何度も転倒。その悔しさをバネに「スケートをやってきた中で一番と言えるくらい練習してきた」と言う。

 名古屋出身。高橋大輔に憧れ、浅田真央らを育てた山田満知子コーチの下で滑りを磨く。日本男子のジュニアGPファイナル制覇は羽生結弦以来。シニアと比べても遜色ないほどの得点をたたき出し、楽しみな存在がまた一人増えた。(バルセロナ時事)